設置費補助金を利用すれば太陽光発電や蓄電池の導入しやすくなる!
太陽光発電は環境に優しい再生可能エネルギーで、導入が進んでいます。設置費用は高いですが、補助金や相見積もり、安価なパネル選び、PPA方式を活用することで、経済的に導入可能です。政府や自治体の支援制度を活用すると、コストを大幅に軽減できます。
目次
太陽光発電の普及が進んでいる!特長は?
太陽光発電は、クリーンで持続可能なエネルギー源として広く導入が進んでいます。特に企業、家庭、自治体での利用が増加しており、再生可能エネルギーの重要性が世界的に認識されています。特に太陽光発電は、環境への配慮とエネルギー供給の安定化に貢献しています。
◇太陽光発電の普及が進められている
2015年、国連は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択し、SDGs(持続可能な開発目標)が認められました。同年に「パリ協定」が発効し、温室ガス排出削減と吸収源のバランス維持が求められ、再生可能エネルギーの重要性が強調されました。
日本では、2020年10月に「2050年までに脱炭素社会実現」を表明し、政府と企業の取り組みが加速しました。再生可能エネルギーの発電比率は、現在の3倍の「50%~60%」を目指しています。エネルギー政策は石燃料から再生可能エネルギーへの大転換を進めています。
太陽光発電は、家庭用から産業用まで幅広く活用され、2019年度には再生可能エネルギーの発電量の18%を占め、その中で太陽光発電は37%を占める重要なエネルギー源となっています。
◇太陽光発電の特長
太陽光発電の最大の特長は、無限でクリーンなエネルギー源であることです。年間のCO₂削減効果は399.5kg、石油削減量は227リットルに相当します。発電効率は、システムの規模に関係なくほぼ一定であり、設置場所にも制約が少ない点が挙げられます。
日射量が確保できれば、家庭用から大規模施設まで自由にシステム規模を決定可能です。屋根や屋上への設置だけでなく、ビルの壁などさまざまな場所でも導入できます。また、発電時に騒音が発生しないため、住環境にも配慮されています。
さらに、太陽光発電システムは停電時に「自立運転機能」に切り替え、発電した電気を使用可能にする点も大きな特長です。企業が太陽光発電を導入することで、SDGsやカーボンニュートラルへの取り組みを示し、企業ブランドの向上や従業員の意識向上にも貢献します。
太陽光発電は設置費用が高い?蓄電池の費用も紹介
太陽光発電を導入する際に重要なのは「設置費用」です。導入前に費用をしっかりと把握しておくことが、長期的なコストパフォーマンスを考える上で重要です。設置費用はシステムの規模や導入方法によって異なります。
◇太陽光発電の設置費用
太陽光発電の設置には、パネル本体の費用と設置工事費がかかります。例えば、リフォームで4.5kWのシステムを設置する場合、費用は約150万円前後となります。システムが大きくなるほど、1kWあたりの費用は安くなります。新築時に設置する場合、屋根工事などの付随作業が不要なため、リフォームよりも安価で済みます。
具体的には、4kWシステムの費用は1kWあたり約25.9万円、10kWシステムの場合は1kWあたり約10万円です。そのため、システム規模によりますが、初期費用は140万~210万円程度となります。
◇蓄電池の導入に必要な費用
蓄電池を導入する場合、必要なコストは主に「蓄電池本体価格」と「工事費」の2つです。蓄電池本体の価格はメーカーや容量、搭載機能によって異なり、一般的には7kWhから10kWhの容量で120万~180万円程度です。工事費は、設置工事や電気工事にかかる費用で、20万~30万円程度が相場です。
そのため、蓄電池を導入する際の初期費用は約140万~210万円となります。蓄電池は充放電を繰り返すことで徐々に劣化し、初期容量の約70%まで使用可能な量が減少しますが、状態が良ければ40年~50年の寿命が期待できます。初期費用の回収は15年~20年程度ででき、その後は経済的なメリットを享受できると言えるでしょう。
設置費補助金を利用して太陽光発電や蓄電池を導入
太陽光発電や蓄電池の導入には初期費用がかかりますが、政府や自治体の補助金を活用することで、費用負担を大幅に軽減することが可能です。補助金制度を適切に利用すれば、経済的かつ効率的に導入を進められます。
◇岐阜で利用できる補助金の例
岐阜県では、太陽光発電などの設置費用の一部を補助する制度が実施されています。この制度を利用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。対象となるのは、令和6年4月1日以降に市内の住宅へ補助対象機器を設置するか、補助対象機器付き住宅を購入する方です。
さらに、国や県から別途補助金や交付金を受け取っていないこと、FITやFIPの認定、または自己託送を行っていないことが求められます。加えて、市税を完納していることも補助金申請の重要な条件に含まれています。
補助金の具体例として、太陽光発電設備には1kWあたり7万円が支給されます。対象は最大5kWまでで、この出力はパネルとパワーコンディショナーの低い基準に基づきます。蓄電池については、設置費用の3分の1(工事費込み、税抜き)が補助され、上限は5kWhです。ハイブリッドやトライブリッド蓄電池の場合、付随するパワーコンディショナーの価格も補助対象に含まれます。
◇補助金を利用する場合の注意点
補助金を利用する際には、いくつかの注意点があります。まず、申請期間の確認が重要です。自治体によって申請期間が異なるため、開始日や締切日を正確に把握しておく必要があります。
また、住宅用太陽光発電の場合、申請書類の提出だけでなく、設備設置完了届の提出期限も確認する必要があります。これを事前に把握しておくことで、申請ミスを未然に防ぐことが可能です。
さらに、補助金制度には予算上限が設定されているため、予算に達すると申請期限を待たずに終了することがあります。そのため、補助金申請を検討する際には、要件を十分に確認し、施工販売店への相談や設備購入のスケジュール調整を早めに行うことが推奨されます。
補助金の利用以外で費用を抑える方法もある
太陽光発電や蓄電池を導入する際、補助金以外にも費用を抑える方法がいくつかあります。これにより、より経済的にシステムを導入できる可能性が高まります。
◇相見積もり
初期費用を抑えるためには、複数の施工販売店に相見積もりを依頼し、価格や項目を比較することが効果的です。相見積もりにより、複数の業者の見積もりを一度に比較できるため、時間と手間を省くことができます。
安い施工業者を選ぶ際には、価格だけでなく、施工実績やサービス対応、アフターフォローの内容も確認することが大切です。住宅用太陽光発電の初期費用の目安は、経済産業省のデータによると1kWあたり平均28.4万円です。
この基準を参考にし、コストパフォーマンスの高い業者を選びましょう。安さだけでなく、信頼できる業者を選ぶことが重要です。見積もり内容をしっかり確認し、納得した上で契約を進めるようにしましょう。
◇安い太陽光パネルを選ぶ
初期費用を削減するために、低価格の太陽光パネルを選ぶ方法もあります。太陽光パネルの価格はメーカーによって異なり、特に海外メーカーのパネルは価格が安く、かつ高出力や高変換効率を持つ製品も販売されています。
もし国産にこだわりがなければ、海外製品を選ぶこともひとつの選択肢です。ただし、海外メーカーのパネルはサイズが大きいことがあるため、自宅の屋根や形状に合うかどうかを施工販売店と相談し、最適なパネルを選ぶようにしましょう。
◇PPA方式で導入する
「PPA方式」とは、PPA事業者が太陽光発電システムを無償で自宅に設置し、メンテナンス費用や点検費用も負担してくれるサービスです。これにより、ランニングコストを抑えた運用が可能になります。
PPA方式では、基本的に発電された電力はすべて自家消費に回すことになり、売電はできませんが、電気料金や基本料金が一般的なプランよりも割安に設定されており、削減効果が期待できます。
また、契約期間終了後にはシステムを譲渡することも可能です。長期的に見て経済的な負担を軽減できる選択肢として注目されています。
太陽光発電は、環境に優しい再生可能エネルギーとして、家庭や企業、自治体で広く導入されています。特に温室効果ガス削減やエネルギー供給の安定化に貢献しています。日本では、2050年に脱炭素社会を目指す方針が発表され、再生可能エネルギーの導入が加速しています。
太陽光発電の特長は、無限でクリーンなエネルギー源であることです。発電効率はシステム規模に関わらず安定しており、設置場所に制約が少ない点も魅力です。発電時に騒音が発生しないため、住宅やビルにも適しており、広く導入可能です。
設置費用は高額に感じられるかもしれませんが、システムの規模や設置場所によって異なります。例えば、リフォームで4.5kWのシステムを設置する場合、約150万円程度が目安となります。新築時には屋根工事などが不要なため、費用を抑えられることがあります。
蓄電池の導入には、蓄電池本体の価格と設置工事費が必要です。一般的に、7kWhから10kWhの容量で120万〜180万円が相場です。設置工事費は20万〜30万円程度で、合計費用は約140万〜210万円となります。蓄電池の寿命は40〜50年で、初期費用回収は15〜20年を見込めます。
政府や自治体の補助金を活用することで、初期費用を大幅に軽減できます。岐阜県では、太陽光発電や蓄電池の設置費用に対する補助金が提供されています。補助金を利用する際には、申請条件や期間を十分に確認することが大切です。
相見積もりを活用することで、費用を抑えつつ、業者間での価格やサービス内容を比較できます。安い施工業者を選ぶ際には、価格だけでなく、施工実績やアフターフォローも考慮することが重要です。信頼できる業者を選びましょう。
また、低価格の太陽光パネルを選ぶ方法もあります。特に海外メーカーのパネルは、価格が安く、高効率な製品が多いため、経済的な選択肢となります。ただし、サイズが合うかどうか、施工業者と確認することが必要です。
PPA方式を選ぶと、太陽光発電システムを無償で設置し、ランニングコストを抑えることができます。PPA方式では、発電された電力を自家消費に回し、電気料金が割安に設定されるため、経済的なメリットがあります。