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電気代削減コラム

パワーコンディショナーの役割と蓄電池とのハイブリッド型の注目ポイント

パワーコンディショナーの役割と蓄電池とのハイブリッド型の注目ポイント
引用元:フォトAC

パワーコンディショナーは、太陽光発電システムにおいて重要な役割を果たす機器で、発電された直流電力を家庭で使用できる交流電力に変換します。また、発電効率を最大化する機能や、異常時に電力を制御して安定した電力供給を保つ役割も担っています。

近年では、蓄電池と連携できる「ハイブリッド型パワーコンディショナー」が注目されており、電力ロスを最小限に抑え、電気の効率的な利用を実現する点が評価されています。

太陽光発電で必要な設備

太陽光発電を導入する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。太陽光システムは、太陽の光を効率的に電気へと変換するために、さまざまな機器や部材が組み合わされています。太陽光パネルをはじめ、電力を家庭で利用できる形に変換するパワーコンディショナ、電気を送るための分電盤など、基本的な設備について詳しく見ていきます。

◇太陽光パネル

太陽光パネル(太陽電池モジュール)は、太陽光を受けて直流電力を発電する装置で、太陽光発電システムの中核を成します。パネルの設置場所は日当たりの良い屋根や開けた土地が適しています。パネル枚数が増えると発電量も増加しますが、設置費用も上がるため、メーカーや製品選びが重要です。

◇架台

架台は、太陽光パネルを固定する金属製の部材で、主にステンレスやアルミが使用されます。ステンレスは耐久性が高く錆びにくい一方で重く、施工が難しく費用が高い傾向があります。アルミは軽量で加工しやすいものの、強度ではステンレスに劣ります。発電効率を最大化するため、架台でパネルの高さや角度を適切に調整することが重要です。

◇パワーコンディショナー

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電された直流電力を家庭で使用可能な交流電力に変換する装置です。太陽光発電システムに不可欠な機器であり、日常的な操作は不要です。朝になると自動で稼働し、夕方に停止します。パワーコンディショナーには室内設置タイプと室外設置タイプがあり、設置場所に応じて選ぶことができます。

◇接続箱

接続箱は、太陽光パネルから発生した直流電力を集めて1本の配線にまとめ、パワーコンディショナーに送る装置です。通常、屋外に設置されることが多く、発電システムの重要な役割を担います。最近では、接続箱とパワーコンディショナーの機能が一体化した製品も登場しており、システムの効率化が進んでいます。

◇電力量計

電力量計は、電力の使用量を計測する装置で、買電メーターと売電メーターがあります。買電メーターは、電力会社から購入した電力を計測し、太陽光発電システムがある場合は、余剰電力を売るための売電メーターも設置されます。また、場合によっては発電量を計測するための3つ目のメーターも追加されます。これらのメーターは10年に1度の交換が義務付けられています。

◇モニター

モニターは、太陽光発電システムの発電量や消費電力、売電量などをリアルタイムで表示する機器です。電力の動きが視覚的に確認できるため、節電意識が高まる効果があります。グラフや数字で表示される製品があり、使いやすさが異なります。通常、太陽光発電システムに含まれていますが、一部メーカーではオプションとして追加が必要な場合もあります。

パワーコンディショナーの役割

太陽光発電のパワコンと集電箱

画像出典:フォトAC

太陽光発電システムの中で重要な役割を果たす機器のひとつが、パワーコンディショナーです。太陽光パネルで発電された直流電力を、私たちが日常で使用する交流電力に変換するのが主な役割です。ここではパワーコンディショナーの役割について解説します。

◇発電量を最大化

パワーコンディショナーには、直流電力を交流電力に変換する役割に加えて、発電量を最大化する重要な機能が備わっています。その代表的な機能が「MPPT(最大電力点追従制御)」です。

太陽光発電は、日照時間や天候により電圧と電流が変動し、発電量が不安定になることがあります。特に曇天時には電力の変動が大きくなりますが、MPPT機能により、その時の天候に応じた最適な電圧と電流の組み合わせを自動で調整し、発電量を最大化します。

MPPTは、常に電圧と電流の変動を監視し、太陽光発電システムが効率よく発電できるようにリアルタイムで制御する働きを持っています。この機能により、天候が変化しても最大限の発電量を確保することが可能です。結果として、太陽光発電システム全体の効率を高め、ロスの少ない発電を実現することができます。

◇異常を検知して電力を一定に保つ

パワーコンディショナーには、太陽光発電システムを電力会社の電力系統と連携させる「系統連系保護機能」が備わっており、異常を検知して電力を一定に保つ重要な役割があります。

電力会社は常に一定の周波数と電圧で電力を供給していますが、太陽光発電システムのトラブルや系統側の異常が発生すると、自宅だけでなく地域全体に影響を与えるリスクがあります。

これを防ぐために、パワーコンディショナーは周波数の変動や過電圧、電圧不足、停電などを検出すると、自動的に太陽光発電システムを電力系統から切り離し、電力の流れを遮断します。

この機能により、異常時に自宅の電化製品や電気系統を保護し、事故やトラブルを未然に防ぐことが可能です。停電時でも太陽光発電が動いていれば、パワーコンディショナーのおかげで安定した電力供給が続けられます。

パワーコンディショナーの種類と注目のハイブリッド型

パワーコンディショナーには、さまざまな種類があり、システムの性能や家庭の電力利用状況に合わせて選ぶことが重要です。従来型のパワーコンディショナーに加え、蓄電池と連携して効率的にエネルギーを管理できる「ハイブリッド型」も注目されています

◇パワーコンディショナーの種類

パワーコンディショナーには「単相式」と「三相式」の2種類があり、電気の供給方式によって選ばれます。単相式パワーコンディショナーは主に家庭用で、100Vまたは200Vの電源を使用し、設置が簡単で静音性に優れています。

しかし、容量が小さいため、パネル数が多い場合は複数台の設置が必要になり、工事費用がかさむことがあります。一方、三相式パワーコンディショナーは主に工場やビルなどで使用される200V電源を使用し、容量が大きいため少ない台数で済み、設置費用の削減が期待できます。

三相式は騒音が大きく、設置には絶縁トランスが必要となるため、コストがかかります。また、三相式は「過積載」方式に適しており、効率的な発電が可能です。使用環境や発電量に応じて、単相式と三相式を選ぶことが重要です。

◇蓄電池とのハイブリット型

ハイブリッド型パワーコンディショナーは、太陽光発電と蓄電池を1台で制御できるタイプのパワーコンディショナーです。

従来の分離型システムでは、太陽光発電と蓄電池それぞれに専用のパワーコンディショナーが必要でしたが、ハイブリッド型は1台で両方を管理できるため、電気の変換回数を減らし、電気ロスを削減できます。これにより、岐阜県でより多くの電力を効率的に使用できるほか、設置スペースの節約にもなります。

パワーコンディショナー寿命と故障原因

パワーコンディショナーは、太陽光発電システムの要となる機器ですが、寿命があり、故障することもあります。一般的にパワーコンディショナーの寿命は約10〜15年と言われていますが、使用環境やメンテナンス状況によっては、それよりも早く故障することがあります。

◇パワーコンディショナー寿命

パワーコンディショナーの寿命は一般的に10〜15年程度とされています。日本太陽エネルギー学会(JPEA)の情報によると、太陽電池モジュールは20年以上の寿命が期待されるのに対し、パワーコンディショナーは早めの点検と部品交換が推奨されており、設置から約10年経過した時点での確認が重要です。

最近では、パワーコンディショナーの保証期間を15年に設定するメーカーも増えており、これは15年以上の寿命を見込んでいることを示唆しています。パワーコンディショナーには可動部品があり、摩耗や劣化が避けられないため、太陽光パネルと比べて寿命は短くなります。

しかし、近年は技術の進歩により、パワーコンディショナーの品質が向上しており、寿命が延びつつあります。特に、最新のモデルやハイブリッド型蓄電池を考慮することが望ましいでしょう。

◇パワーコンディショナーの主な故障原因

パワーコンディショナーの主な故障原因は、主に3つに分類されます。第一に「初期段階の接続不良」が挙げられます。設置時のケーブル接続不良により、部品が熱で破損したり、ケーブルが断線・切断することがありますが、これはパワーコンディショナー自体の問題ではなく、設置工事の検査に依存します。


第二の原因は「熱や経年変化による部品の劣化」です。長期間の使用に伴い、部品や可動部分が摩耗し、故障を引き起こすことがあります。定期的なメンテナンス、特に換気フィルターの清掃を行うことで故障リスクを低減できます。


最後に「外部環境による悪影響」です。風雨、ホコリ、虫などがパワーコンディショナーに影響を及ぼし、故障の原因となります。特に水分は電気回路のショートを招き、ホコリは熱を蓄積させて部品の劣化を早めるため、注意が必要です。これらの要因を理解し、適切な管理を行うことが重要です。


太陽光パネルは光を電気に変換し、パワーコンディショナーはその電力を家庭で使える交流電力に変換する重要な役割を果たします。接続箱は電力をまとめ、パワーコンディショナーに送り、電力量計は電力の使用量や売電量を計測します。

さらに、モニターを通じてリアルタイムで発電量や消費量を確認でき、節電効果を意識した管理が可能です。パワーコンディショナーは10〜15年の寿命があり、定期的なメンテナンスが故障予防に重要です。 故障原因としては、接続不良、部品の劣化、外部環境の影響が挙げられ、適切な管理が必要です。ハイブリッド型パワーコンディショナーは蓄電池との連携で効率的な運用が可能となります。